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導入事例

国分フードクリエイト九州(株)様/音声物流ソリューション

  • 業種 食品卸業
  • 導入サービス VocollectVoice

音声物流ソリューションで実現した庫内業務の効率化


国分(株)、国分フードクリエイト九州(株)、吉田海運(株)/福岡低温センター

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福岡低温センターの概要

所在地 福岡県糟屋郡須惠町
植木1448番地
敷地面積 20,873㎡
延床面積 11,748㎡
スペック 梁下有効高 5.5m
プラットフォーム高 1.0m
ドックシェルター 11基
最大接車台数 20台
垂直搬送機 1基
庫内スペース 冷凍(−25度)261坪
冷凍(−30度)16坪
冷蔵 1,026坪
常温 574坪
計 1,877坪


国分フードクリエイト九州の山本様(左)と福岡吉田海運の安井様(右)



酒類・食品卸売業大手の一角である国分株式会社(以下、国分)のグループ会社である国分フードクリエイト九州株式会社(以下、KFC)は、2013年に開設したKFC福岡低温センターを軸に、九州における国分の食品物流業務の要として品質の高いサービスを提供している。

福岡吉田海運株式会社(以下、吉田海運)は総合物流企業として安心・安全・高品質をモットーに時代を先取りした物流サービスを提供している。その吉田海運が新たな拠点として2013年10月に福岡県糟屋郡須惠町にオープンしたのが3温度帯(冷凍・冷蔵・ドライ)物流倉庫「須恵物流センター」である。新センターではここで紹介する音声物流システムなどを活用した最新鋭・高効率の物流サービスを提供している。また、今回吉田海運はKFCからの業務委託を受けて当該設備を活用した福岡低温センターの庫内作業を実施している。

福岡低温センターの概要

福岡低温センターでは、メインの顧客である株式会社阪急キッチンエール九州(以下、HKY九州)のほか、国分のチルド商材、大型ディスカウントストアのチルド商品などの取扱をおこなっている。同センターは24時間365日稼働で、日に約7,000アイテム、15,000ケースの取扱高を誇り、九州全土をカバーする食品物流拠点として顧客貢献している。また、高い物流サービスを提供するために、開設と同時に音声物流ソリューションが活用され、生産性向上の一助となっている。

導入の経緯

新センター開設にあたり、KFCと吉田海運は主要3荷主の業務をスムーズに切り替えるための仕組み作りに頭を痛めていた。それぞれの荷主業務については時間帯を分けて作業を実施することになるが、その都度細やかなレイアウト変更や作業内容の変更をおこなうことが必要になるためである。当初作業の品質や生産性を上げるために仕分け用コンベア、ゲートアソートシステム(GAS)やピッキングカート等のマテハン機器について検討を重ねてきた。しかしながらいずれも限られた庫内スペースを固定設備で潰すことになり、複数荷主の変動する作業ルールに対応することが出来なく為で有る。
その様な中、吉田海運にて音声物流ソリューションの存在を知り、これを活用すれば品質や生産性を高めつつレイアウトフリーな庫内オペレーションが実現できるのではと考え検討を開始した。 複数存在する音声物流ソリューションの中から、高い音声認識率(唯一の話者特定型認識技術)と三温度帯に耐えうる環境性能、並びに多言語対応を評価し、ヴォコレクトジャパン社のヴォコレクト・ヴォイスを選定した。

インフォセンスを選んだ理由

音声物流ソリューションの検討にあたり、ヴォコレクト・ヴォイスのソリューションベンダー選定においては九州地区での対応、導入実績を評価基準とし、福岡に本社を構え、多数の導入実績がある当社にお声がけを頂いた。
(当社は総合物流企業 山九株式会社のグループ会社でありロジスティクスソリューション並びにITソリューションに強みを持つSI企業である)。当社はKFC、吉田海運協力のもと、改めて仕分け用コンベア、ゲートアソートシステム(GAS)、ピッキングカート、音声物流ソリューションの4つのマテハン機器についての運用評価・検証を実施。生産性・正確性・拡張性・利便性などを評価ポイントとした中で高い効果が期待できるヴォコレクト・ヴォイスを選定し御承認頂いた。

導入時の取り組みについて

ヴォコレクト・ヴォイスを活用したセンター立ち上げに向けては、国分、KFC、吉田海運、当社連携して様々な取り組みをおこなった。
当社はヴォコレクト・ヴォイス導入に先駆けて、その前提となる作業の標準化から推進。作業生産性向上や品質確保を前提とした業務フローの設計・検証を実施した。特に、KFCや吉田海運からの各種要望が発生していく中で、ヴォコレクト・ヴォイス導入の要となるシンプルな対話フローへの収束に関して高い評価を頂いた。これは当社導入ノウハウの活用を評価して頂いたと認識している。また、単に業務フローを設計するだけでなく、倉庫スペースを効率的に利用するための移動棚の活用や作業ミスを低減させるためのカラーカートの提案等もおこなった。
さらに、福岡低温センターでは人材確保の観点から外国人作業者の活用を前提においた。従って、可能な限り作業を平準化すること、且つ外国語での指示出しが必須となっていた。ヴォコレクト・ヴォイスはこれらの課題に対しても問題無く対応できた。

導入効果

当初、導入効果については以下の三点を想定をしていた。

1.レイアウトフリーによるスムーズな複数荷主対応
2.作業の標準化と作業効率の向上
3.人手不足解消のための外国人労働者活用を前提とした作業品質の担保

上記 1.についてはヴォコレクト・ヴォイスを採用することによって、想定通り固定設備の無い庫内レイアウトが実現できた。このことは複数荷主を取り扱う上で大きな武器となった。さらに物量の波動性についても柔軟な対応が可能となったことは想定以上の効果だと言える。
上記 2.についてはヴォコレクト・ヴォイスの大きなメリットの一つとも言えるが、音声指示に従って作業をおこなうことになるために作業者間に発生する生産性差異の最小化が図れた。また、初心者や異なった作業への配置についても音声指示に従って作業をおこなうという行為自体は変わらないため、作業への戸惑いも少なく、習熟性向上も早いという効果を生み出した。その他にもヴォコレクト・ヴォイスの特性を活かすための様々な改善施策を継続実施(音声フローの見直し、動線の見直し、カラーカート等の設備の改善)することにより、稼働立ち上げ時の生産性から30%向上している。
上記 3.については労働者確保の観点から外国人労働者の活用が今後益々必要となってくるという前提で考慮していた。これについてもヴォコレクト・ヴォイスは大きな効果を発揮した。現在ではベトナム人、ネパール人の留学生を中心に外国人作業者が高い品質で作業をおこなっている。音声物流ソリューションの活用は外国人労働者の採用に関する壁を低くすることが可能であり高く評価されている。

その他にも、お客様に対して音声物流ソリューションを取り入れた最新鋭な物流サービスの提供がおこなえ、時代を先取りした物流センターとしての各種メディアなどの注目を浴びることとなり、センターのアピール、イメージアップにも大きな効果を発揮している。

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ピッキングの様子

将来の展開について

KFCでは、音声物流ソリューションを活用する庫内オペレーションの範囲を広げ、入荷検品や在庫管理業務での活用検討を進めている。
また吉田海運では、同センターの成果から隣接した土地を購入し、2016年12月に稼働開始予定となる冷凍中心の新物流センターを建設する予定となっており、この新センターにおいても音声物流ソリューションを活用した庫内オペレーションを行う予定となっている。

当社としてもKFC、吉田海運と連携してさらなる作業性、生産性向上に向けた取り組みを提案していきたいと考えている。また、今回導入頂いたヴォコレクト・ヴォイス以外にも当社が持っている数々のロジスティクスソリューション(倉庫管理システム "ZIZAIA"等)の提案も継続し、より一層のお客様ビジネス発展・収益拡大の一翼を担えるよう取組みを継続していく。

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