山九プラントテクノ様/AWSシステム移行
エンジニアリング業
AWS
サーバー設置事務所の移転、およびハードウェアリプレイスのタイミングで
AWSへのシステム移行を実施。
インフラ担当者の業務負荷軽減と、通信状況の改善効果をもたらした。
石油、化学、鉄鋼、電力、エネルギーなどの大型プラントから、高機能が要求される食品、医薬、半導体、さらに地球の環境を守るための資源リサイクル、環境設備まで、山九プラントテクノの事業分野は年ごとに拡大している。今後も多様な技術と技能の融合を目指して知識集約をアグレッシブに推進し、あらゆるニーズに力強く応える「総合エンジニアリング企業」としてお客様に貢献する。
事業内容
- 石油・化学設備、製鉄・鉄鋼設備、
原子力・火力発電設備、 環境関連設備、
試験・研究設備、一般産業機械設備、
一般電気設備等の設計・施工ならびに
メンテナンス
- 第一種・第二種圧力容器製作、
サニタリー容器等の設計・製作
- 貯蔵タンク設計・製作、回転機械メンテ
ナンス を行っている。

お客様の課題
オンプレミスでの
災害リスク対策が実施
されていない
大規模災害時に
データを守れるか
サーバー運用に対して
業務負荷が
掛かっている
毎日のイベントログ
チェック等
長年の度重なる
システム導入等により
サーバー群が肥大化している
6台の
サーバーを管理
ネットワーク規定による
「拠点間通信禁止」
に対する環境改善
グループ会社としての
セキュリティ強化
以上の課題があった。
AWSを選択した経緯
移行先の選定として、以下の基準・条件を設けている。


「グループ会社内で既に利用している会社」があり、情報グループ会社である「インフォセンス社の保守」を受けられるという点。グループ会社が既に利用しているということもあり、拠点からサーバーへのアクセスにおいて、ネットワーク環境の変更なく、かつセキュアな環境(DirectConnect利用)で通信が可能であった。インフォセンス社の保守を受けることにより社内インフラ担当者の業務軽減にも繋がると考えた。また、オンプレミス環境とクラウド環境で10年以上長期利用した際のランニングコストを比較した際、AWSが比較的安価であり、費用対効果が高いためAWSを選定した。

山九プラントテクノ様にて保持している、サーバー設置事務所の移転、
およびハードウェアリプレイスのタイミングでAWSへのシステム移行をご提案。
- 山九グループ会社にて既にAWSを利用しており、監視システム・アンチウイルスシステムなど共通システムを共有して利用可能である。
- 山九グループにてグループネットワーク網を保持しており、DirectConnect(閉域接続)の利用が可能な為、移行後もセキュアなシステム利用が可能である。
- 上記にあげている共通インフラ基盤や共通システムを利用することで、運用費用削減効果および運用品質向上が期待できる。
また、AWS利用料については山九株式会社と別請求にするという要件があったため、アカウントとしては新規で
取得し、「VPC共有」機能を利用することで『請求の分離』および『リソースの共有』を実現している。


プロジェクト遂行における苦労した点
オンプレミス環境とAWS環境での10年間のランニングコストや導入後の費用対効果について、経営層へ理解頂けるよう説明する点に苦労した。プロジェクトが稼動してからは、インフォセンス社SEの方たちのWBS・課題管理等により問題無く進められた。
インフォセンス社に対しての評価点
オンプレミス⇒AWSへの移行において、既存サーバーで利用している「奉行システム」のデータ移行およびソフト切替を同時に行う必要があり、他社ベンダーとの連携が必要不可欠であった。また、コロナ禍も重なりリモートでの会議が主となり、情報交換が難しい状況であったが、しっかりと連携を取って頂き当初スケジュール通り、滞り無く移行して頂いた点を評価している。

インフラ担当者の業務負荷軽減
物理サーバーの保持がなくなり、かつインフォセンス社の保守を受けていることから、インフラ担当者の業務負荷が軽減されている。そのため、軽減された時間を他業務に費やせるようになっている。
通信状況の改善
移行前は、オンプレサーバー設置拠点へ各拠点からアクセスしている状況であった。同一拠点からのアクセスは早いが、他拠点からはWAN越しになる為、遅延が出るという「アクセス速度の格差」が生じていた。しかし、クラウド化することでアクセス速度の格差が解消され、むしろ全体的にアクセス速度は向上したとの声もあがっている。
今後の展開
現在運用している社内システムの一部機能で、クライアントPC上にデータ保管し「オフライン」でも利用可能な仕組みがある。今後について、セキュリティ面(情報漏洩等)を考慮し、クライアント側でのデータ保管を廃止するとともに、AWS上のサーバを利用した「WEB化(ブラウザアクセス)」を検討している。
※ AWS、Amazonは、アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッドの登録商標です。
※ Windowsはマイクロソフト・コーポレーションの登録商標です