福岡ソフトバンクホークス株式会社様/統合基幹業務システム「GRANDIT」導入事例
統合基幹業務システム「GRANDIT」導入で業務毎のシステムを一元化

企業概要
福岡ソフトバンクホークスは、「めざせ世界一!」のスローガンのもと、ソフトバンクグループとしてのシナジーを発揮し、球団の運営を始めとした真のエンターテイメントサプライヤーとして、プロ野球チーム「福岡ソフトバンクホークス」や「福岡ヤクオフドーム」などの幅広いビジネスを展開している。
事業概要
福岡ソフトバンクホークスでは、長年運用してきた販売管理システムをリニューアルし、統合基幹業務システム「GRANDIT」をベースとした新システムを導入した。このことによって、業務スピードの向上や人的作業負荷の軽減を実現すると同時に、情報分析機能が強化され、データ活用による迅速な意思決定が可能となった。 導入については、福岡ソフトバンクホークスと同じく福岡に本社を置くインフォセンスが導入支援をおこなった。豊富なGRANDIT導入実績、SIベンダー有数のGRANDIT開発体制、そして地元に根ざした俊敏な対応力などが総合的に評価され選定された。システム導入後の現在も運用サポートなど幅広い支援を実施している。
導入効果
業務毎のシステムが統一化された結果、業務スピードの向上や人的作業負荷の軽減が図られた
大野本部長は「業務毎のシステムが統一化された結果、業務スピードの向上や人的作業負荷の軽減が図られた。併せて、会社の売上動向が容易に把握できるようになった」と説明する。

グラフなどを見ながら売上動向をいち早く確認出来るようになった
今回の導入に合わせて、BIツールを活用した情報可視化の仕組みを新たに導入した。ドームでの野球興行時やイベント時の売上を基幹システムで収集しBIツールへデータ連係する事により、グラフなどを見ながら売上動向をいち早く確認出来るようになった。迅速に次アクションや対策を検討する事が出来る為、スピード経営の一役を担っている。

出先や出張先でも場所にとらわれずに電子承認処理がおこなえるようになった
スマートデバイス向けアプリケーション開発ツール「ZIZAIA IssT」を活用し、モバイル端末を活用して申請ワークフロー承認がおこなえる仕組みも導入した。 これにより、出先や出張先でも場所にとらわれずに電子承認処理がおこなえるようになり、業務スピードを落とさずに運用することが可能となった。

システム改修や機能追加などを対応し、より使い勝手の良いシステムへ向けての改善がおこなわれている。
システムが稼働して以降、システム改修や機能追加などを対応し、より使い勝手の良いシステムへ向けての改善がおこなわれている。GRANDITの保守性の高さと、福岡に本社を置くインフォセンスのサポートで、継続的にサービス品質向上の取組が続けられている状況である。 それらサービスを支えるシステム基盤においては、ITインフラの提案・構築も得意とするインフォセンスの強みを活かして、保守サポートをおこないビジネスの下支えをおこなっている。
「来年(2018年)が球団創立80周年、再来年が福岡移転30周年という節目を迎えるにあたり、野球という特殊な事業に対応した新たな販売管理システムの構築は大きな課題だった。
すでに、新システムの効果は各部門に現れており、今後の事業展開にも大きな役割を果たすと期待している。」- プロジェクトで陣頭指揮をとった福岡ソフトバンクホークス IT本部の大野義彦本部長は、新たなシステム導入の成果をこう総括する。
今回、新システムを導入した理由は、旧システムの運用開始から10年余りが経過し、ビジネス環境の変化に応じたシステム改修が限界に達していたこと、販売管理や物流管理など業務単位にシステムが独立しているため、業務間のデータ連係や情報のリアルタイム活用ができないという課題があった。これら課題に対応するため、最新の情報技術を活用した新たな販売管理システム構築に向けての検討が進められた。検討にあたっては、詳細に取り纏められた提案依頼書(以下、RFP)を準備し、システムならびに導入を行うベンダー選定をおこなった。
システム導入をおこなうベンダー企業の選定においては、現状の課題や時代の変化にもスピード感を持って対応できることが重要視された。
複数の企業から提案があり、総合的に判断して導入パートナーに決まったのがGRANDITをベースにした提案を行ったインフォセンスだった。
「野球事業」と「短納期」という二つの大きな課題をクリアできた要因を、福岡ソフトバンクホークス 情報システム部の内田徹氏は「インフォセンスが、プロジェクトの前工程から高い精度でアウトプットを提示されたことが大きい」と語る。
インフォセンスでは、これまで経験の無い「野球事業」の業務理解が大きな課題であった。取組として、ユーザーヒアリングを重ねながら、事業毎に詳細な業務フローなどの資料を準備。それら資料を元に打ち合わせを実施するなかで業務理解を深め、課題解決を図った。
「短納期」については、SIベンダー有数の開発体制を背景に工程毎に各領域(業務・開発・システム基盤)に精通した要員配置によるプロジェクト運営を実施。発生する問題・課題を早期解決していくことで、計画通りに新システム導入を実現した。
今回導入した新システムは、販売管理や物流管理など業務単位に独立していたシステムをGRANDITにて一元化していることが最大の特徴である。その為、システム導入前段階においては、各システムの改善点や要望を明確にしなければならなかった。実際、大野本部長は「多くの部門が関わるシステムであるため、関係者の調整や意思疎通には苦労した」と言う。しかし「各部門から改善を要望する項目を集約し、部内で優先順位を付けた上でインフォセンスに伝えるという方法を採用したことで円滑な連携が可能になった」と説明する。
「野球事業」という特殊な業務のため、GRANDIT標準機能では対応できない業務要件が多く発生し、カスタマイズや機能追加でどのように機能実装するか検討がおこなわれた。
難易度の高い要求も発生していたが、福岡ソフトバンクホークスの"共に一つのプロジェクトの成功に向けて作業に取り組む"という協力的な姿勢の元に、インフォセンス全社を挙げて果敢に取組をおこなった。結果、GRANDIT開発経験値の高いエンジニアの集中投入、豊富な開発資産・ノウハウの活用などにより、要求に沿った機能提供を実現した。
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