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安全運転管理者講習とは?対象者・内容・費用・受講方法までわかりやすく解説

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安全運転管理者講習とは?対象者・内容・費用・受講方法までわかりやすく解説

この記事の概要

安全運転管理者に選任されたものの、「講習は誰が受ける?」「どんな内容?」「どこで申し込む?」といった具体的な手続きや実務に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、安全運転管理者講習の目的・対象者・講習内容・費用・受講までの流れ・注意点・未受講のリスクまで、実務に必要な情報を一つにまとめて解説します。さらに、講習で求められる点呼・アルコールチェック・記録保存を、日常業務で無理なく継続するための考え方についても解説します。

初めて選任された担当者はもちろん、手続きの再確認をしたい方や、最新情報を把握したい管理職の方にも役立つ内容です。

■安全運転管理者講習とは何か

安全運転管理者講習は、事業所で選任された安全運転管理者・副安全運転管理者が毎年受講することを義務付けられた講習です。この章では、講習の目的や法的根拠、受講対象者、学ぶ内容をまとめて解説します。

制度の目的と法的根拠

安全運転管理者講習は、事業所における交通事故の防止と、道路交通法をはじめとする関係法令の適正な運用を確保することを目的として実施されています。この制度の目的は、原文でも示されているとおり、主に次の3点に整理できます。

①企業全体の交通安全意識を高めること

安全運転管理者が最新の交通安全に関する知識や動向を正しく理解し、それを社内の教育や指導に反映させることで、運転者個人だけでなく、事業所全体として交通安全に取り組む体制を整えることが目的とされています。講習は、管理者がその中心的な役割を担うための知識を再確認する場でもあります。

②法令遵守を確実に行うこと

道路交通法や関連する政省令、警察庁通達などは、社会状況や事故発生状況を踏まえて随時見直されています。講習を通じて最新の法令内容や運用上の注意点を把握することで、事業所としての法令違反や運用ミスを防ぎ、適正な安全運転管理を継続することが求められています。

③交通事故や違反を未然に防止すること

講習では、実際の事故や違反事例をもとに、どのような管理上の不備が事故につながるのか、再発防止のために何を徹底すべきかが解説されます。これにより、安全運転管理者が日常の点呼や指導において注意すべきポイントを具体的に理解し、事故や違反の未然防止につなげることが期待されています。

これらの目的を実現するため、安全運転管理者講習は道路交通法第74条の3第9項に基づき、各都道府県の公安委員会が実施しています。安全運転管理者および副安全運転管理者は、通知を受けた場合、指定された期間内に講習を受講する義務があります。

つまり、安全運転管理者講習は形式的な研修ではなく、制度の目的である「事故防止」と「法令遵守」を、実務レベルで確実に実現できているかを確認・再認識するための制度といえます。この位置づけを理解しておくことで、後述する講習内容や日常業務で求められる対応の意味が、より明確になります。
※安全運転管理者講習は、道路交通法 第七十四条の三 第9項に基づいて実施されています。

受講対象者

受講対象者

受講対象となるのは、事業所において選任されている安全運転管理者と副安全運転管理者です。両者はそれぞれ役割が異なるため、講習内容や講習にかかる時間も若干異なります。

一方で、日常的に管理者をサポートする補助者については、法令上の受講義務はありません。補助者は選任の届出も不要であり、講習通知が届く対象にも含まれないため、講習を受ける必要はありません。

なお、代理受講は認められておらず、管理者本人が受講することがルールです。業務都合などで指定日に受講できない場合は、通知書の案内に従い、別日程で受講する必要があります。

初めて安全運転管理者に選任された場合は、選任届の提出と並行して、講習案内がいつ、どこに届くのかを社内で確認しておきましょう。
前任者宛に通知が届いたまま放置されているケースもあるため、総務・人事部門と連携して、郵送物の宛名や管理方法を見直しておくと安心です。

講習で学ぶ内容

安全運転管理者講習では、道路交通法施行規則第38条に基づき、事業所で安全運転管理を行ううえで必要な知識と技能を学びます。講習は教本や映像教材を用いて分かりやすく進められるため、初めて管理者に選任された方でも理解しやすい構成になっています。

受講を通して、管理者としての役割を再確認し、事業所の交通安全体制をより確実に運用していくための知識を身につけることができます。講習内容は、主に次の4つのテーマで構成されています。

受講対象者
①自動車や道路交通に関する法令の理解

道路交通法や関連法令、行政通達のポイントが取り上げられます。特に、飲酒運転防止やアルコールチェックの取り組みなど、近年の法令改正に関連する内容が解説されることが多く、最新の制度を正しく把握するために役立ちます。

②安全運転に必要な基礎知識の習得

事故要因の分析、危険予測の考え方、交通状況の変化を踏まえた注意点など、安全運転に必要となる基本的な知識を学びます。実際の事故事例をもとにした解説が含まれることもあり、リスクへの理解を深める内容です。

③運転者への交通安全教育や指導方法

運転者に対する安全指導の進め方や、安全意識を高めるための社内教育のポイントなど、管理者として押さえておきたい指導方法が紹介されます。新人教育や日常の声かけなど、実際の業務で活かしやすい考え方が取り上げられる場合もあります。

④安全運転管理の実務知識と技能の習得

安全運転管理者に求められる基本業務や、交通安全リスクマネジメントに関する内容を学びます。

これらのテーマは、道路交通法施行規則第9条の10で定められた「安全運転管理者の9つの業務」とも密接に関係しています。例えば、酒気帯びの有無の確認や記録保存に関する講義は、第6〜7号の業務にそのまま対応する内容です。

講習では、「自社の運用で不足している点はどこか」「システムやルールの見直しが必要な点はどこか」という視点で聞くと、実務に活かしやすくなります。

なお、飲酒運転防止やアルコールチェック義務化の最新ルールについては、下記の記事でも詳しく解説しています。講習内容の理解をさらに深めたい方におすすめです。

【2025年最新情報】アルコールチェック義務化について解説!法改正の経緯や罰則について

■受講の実務ガイド

安全運転管理者講習は、制度や法的根拠を理解するだけで完結するものではなく、実際に「いつ・誰が・どのように」受講し、その後の業務にどう活かすかまでを含めて対応する必要があります。
実務の現場では、通知への対応、受講日の調整、当日の準備、受講後の社内対応など、制度解説だけでは判断しづらい具体的な対応が求められる場面が少なくありません。

この章では、安全運転管理者講習を実際に受講する際に、実務担当者が押さえておくべきポイントを、「通知を受け取る → 日程調整 → 受講 → 修了後対応」という実務の流れに沿って整理します。
制度の解説や講習内容の説明を踏まえたうえで、「実際の業務としてどう動けばよいのか」を確認するための実務ガイドとしてご活用ください。

受講の頻度と所要時間

安全運転管理者講習は、年に1回受講することが義務です。開催時期や開催される回数は都道府県ごとに異なりますが、多くの地域では年度内に複数の開催日が設けられているため、業務を調整し受講する必要があります。所要時間については、法令で次のように規定されています。

  • 安全運転管理者講習:6時間以上10時間以下
  • 副安全運転管理者講習:4時間以上8時間以下
 

いずれも一日かけて実施されることが多く、途中退席や遅刻は未受講扱いとされる場合があるため、当日は時間に余裕を持って参加することが大切です。

実務の現場で企業担当者の方々にお話を伺うと、決算月や繁忙期を避けて受講スケジュールを早めに確保している企業が多いと感じます。
決算月や繁忙期と受講日程が重なると、現場の負荷が一気に高まります。そのため、多くの企業では「年度の前半に受講を済ませる」「安全運転管理者・副安全運転管理者が別々の日程で受講し、どちらかは常に事業所にいる状態を確保する」といった工夫をしています。
※講習時間は道路交通法 第三十八条により規定されています。

受講までの流れ(通知~申し込み〜受講〜修了)

まず、各都道府県の公安委員会から講習の案内や通知書が送付されます。通知書には、日時・会場・費用・申し込み方法などの必要事項が記載されているため、内容を確認したうえで、社内の業務予定と照らし合わせながら受講日程を調整します。

申し込み方法は自治体によって異なります。事前申請が必要な地域もあれば、通知書に記載された日時にそのまま会場へ向かうだけで受講できる地域もあります。また、一部の自治体ではオンライン形式の講習を導入しており、地域によっては受講方法を選べる場合もあります。

講習は、所定の時間をすべて受講することで「修了」となります。
修了した場合には、修了証が交付され、当該年度において安全運転管理者講習を受講したことの公式な証明となります。

修了証は、行政からの確認や社内監査、事故発生時の説明資料として求められる場合があるため、受領後は紛失しないよう社内で適切に保管しておくことが重要です。

指定日に受講できない場合の対応

業務都合や体調不良などにより、通知書に記載された講習日に受講できない場合は、事前に通知書記載の連絡先へ連絡し、別日程での受講が可能かを確認します。
多くの都道府県では、年度内に複数回の講習日が設定されており、別日程での受講が可能なケースが一般的です。以下の点には注意が必要です。

  • 代理受講は不可
  • 途中退席・中抜けは原則不可
  • 無断欠席は未受講扱いとなる
 

やむを得ず当日に欠席する場合でも、可能な限り速やかに連絡を入れることが望まれます。

費用と納付方法

安全運転管理者講習の受講には、所定の講習手数料が必要です。本記事執筆時点(2025年11月)で、多くの都道府県では次の金額が案内されています。

  • 安全運転管理者講習:5,100円(非課税)
  • 副安全運転管理者講習:3,400円(非課税)
 

ただし、講習手数料は各都道府県がそれぞれの警察手数料条例により異なる場合があります。必ず最新の通知書や警察の案内で確認してください。 納付方法も自治体によって異なり、以下のような方法があります。

  • 事前に収入証紙を購入する方式
  • 講習当日に会場で支払う方式
  • キャッシュレス決済に対応しているケース
 

実際の納付方法がどのようなものか、通知書の記載内容を事前に確認しておきましょう。

講習当日の持ち物

講習当日に必要な持ち物は、自治体ごと一部異なる場合がありますが、一般的には次のものが求められます。

  • 講習通知書(通知書)
  • 講習申請書(収入証紙が貼付されたもの)
    ※収入証紙の要否は自治体により異なります。
  • 身分証明書(運転免許証、健康保険証、安全運転管理者証など)
  • 筆記用具
 

また、講習費用の当日納付が求められる場合もあるため、現金やキャッシュレス決済手段(クレジットカード、電子マネー、コード決済など)を用意しておくと安心です。納付方法は自治体によって異なるため、あらかじめ通知書の案内を確認しておきましょう。

受講時の注意点

安全運転管理者講習を受講する際には、次の点に注意が必要です。

  • 講習開始時間に遅れると受講できない場合がある
    受付締切後の入場は認められないことが多いため、時間に余裕をもって会場へ向かいましょう。
  • 会場に駐車場がない場合が多い
    基本的に公共交通機関の利用が推奨されています。車での来場を予定している場合は、周辺駐車場の有無を事前に確認しておきましょう。
  • 代理者による受講は不可
    講習は選任された本人(安全運転管理者または副安全運転管理者)が必ず出席する必要があります。代理受講は認められていません。
  • 途中退席や中抜けは認められない
    全時間を通して受講することが条件です。途中で退席した場合は修了とみなされず、再受講が必要になります。また、納付した受講費用は還付されないことにも注意が必要です。
 

これらが原因で受講が無効になる場合もあるため、事前にスケジュールや交通手段をしっかり確認しておくことが重要です。

オンライン形式で受講する場合の注意点

一部の都道府県では、安全運転管理者講習をオンライン形式(Web講習)で実施している場合があります。オンライン受講は会場へ移動する必要がない一方、対面講習とは異なる点に注意が必要です。

同じ都道府県内であっても、公安委員会の運用方針や年度ごとの実施計画により、実施形式が異なることがあります。オンライン受講が可能かどうかは、通知書や管轄警察署の案内で必ず確認してください。

オンライン講習であっても、代理受講は認められず、選任された本人が受講する必要があります。受講中は本人確認のためにカメラの使用が求められる場合があり、長時間の離席などがあると未受講と判断される可能性があります。
また、通信環境や使用端末にも注意が必要です。インターネット接続が不安定な場合、受講が成立しないこともあるため、事前に環境や機器の確認を行っておくことが重要です。

原則として、オンライン講習であっても受講時間や講習内容は対面講習と同等に扱われ、修了条件が緩和されることはありません。オンライン形式は移動負担を軽減できる手段の一つですが、受講条件や注意点を理解したうえで利用することが求められます。

受講しなかった場合のリスク

講習の未受講に対する取り扱いは、各都道府県の運用や個別の状況によって異なる場合があります。一般的には、未受講そのものに直ちに罰則が科されるケースは多くありませんが、点呼やアルコールチェック、記録保存などの運用に不備があり、是正措置命令に従わない場合には、50万円以下の罰金の対象となることがあります。

実務上は、「毎年確実に受講し、講習で得た内容を運用に反映すること」が何より重要です。必ず、都道府県警察や交通安全協会の最新案内をご確認ください。

■安全運転管理者制度とは何かをおさらい

安全運転管理者制度は、道路交通法に基づき、一定規模以上の車両・乗車定員を持つ事業所に対して、交通安全管理体制の構築と維持を義務付ける仕組みです。制度の目的は、事業所における交通事故の防止と法令遵守の徹底、運転者の適正な管理を通じて、安全運転の確保を図ることにあります。

この制度に基づき、一定条件を満たす事業所は安全運転管理者を選任し、公安委員会あてに届出を行う必要があります。また、台数や事業の種類に応じて副安全運転管理者や補助者を配置することが義務付けられる場合もあり、管理体制は事業規模に応じて強化されます。

安全運転管理者は、運転者の日常的な管理や点呼・アルコールチェック、運転日誌の整備・保存といった業務を通じて、事故や違反の未然防止に寄与する役割を担います。また、制度違反に対しては罰則が設けられており、選任・届出・義務違反があった場合には罰金等の行政処分の対象となる点にも注意が必要です。

本記事では詳細な制度内容を割愛していますが、制度の要点や選任基準、義務内容を実務レベルで丁寧に整理した参考記事を以下にご案内します。あわせてご覧いただくことで、安全運転管理者制度全体の理解がさらに深まります。

安全運転管理者とは ~これから安全運転管理者になる方へ向けたキホンの”キ”~

■講習で求められる運用を“日常の業務”で確実に続けるには

安全運転管理者講習では、点呼、アルコールチェック、記録保存などについて、法令に基づいた実務レベルの運用基準が示されます。これらは「理解していればよい」ものではなく、毎日・確実に・同じ品質で続けることが前提です。 一方、現場では

  • 「内容は理解できても日常業務の中で継続できない」
  • 「紙やExcelでは管理が追いつかない」
  • 「拠点が増えるほど集計が破綻する」

といった悩みが多く聞かれます。
講習で示される運用水準は年々具体化・高度化しており、担当者の努力だけで維持するには限界がある水準になりつつあります。

この章では、講習で求められる運用を日常業務で確実に続けるために、現場で押さえておくべきポイントと、近年多くの企業が取り入れている「仕組み化」という考え方を整理します。

講習で学ぶ内容を現場で再現するうえで知っておきたいポイントと課題

講習では、点呼の実施、酒気帯び確認、記録保存、安全運転指導など、継続運用が前提となる業務が幅広く扱われます。これらはすべて、事業所の安全体制を維持するうえで欠かせないものです。
しかし実務では

  • 記録漏れや転記ミスが発生する
  • 数日分をまとめて記入してしまう
  • 保存場所が分散し、必要なデータをすぐ確認できない
  • 担当者不在時に運用が止まる

といった課題が生じやすく、講習で示される水準を毎日同じ品質で再現することは容易ではありません。
ここに、講習内容と現場運用とのギャップが生まれやすい理由があります。

紙・Excel運用が限界を迎えやすい背景

このギャップが生じる背景には、紙やExcelによる運用が持つ構造的な制約があります。

  • 業務負荷の集中
    記録作成・保存・集計をすべて手作業で行う必要があり、拠点数や車両数が増えるほど担当者の負担が急激に増大します。
  • ヒューマンエラーの不可避性
    手書き・手入力を前提とする以上、記載漏れや誤記、ファイル紛失を完全に防ぐことは困難です。
  • 記録の信頼性確保が難しい
    書き換えが容易な管理方法では、不正や改ざんの抑止、証跡の一貫性を担保しづらいという課題があります。

これらは担当者の能力や注意力の問題ではなく、運用方法そのものが抱える限界といえます。

講習の水準を“無理なく続けるための仕組み化”という選択肢

こうした課題から、近年では点呼やアルコールチェック、記録保存といった運用を、人の努力に依存しない形で仕組み化する企業が増えています。
仕組み化とは、「誰が担当しても、同じ基準・同じ品質で運用できる状態をつくること」です。

方法は企業ごとにさまざまですが、その代表的な選択肢のひとつが、クラウド型管理システムを活用した運用の自動化です。
講習で求められる水準を、日常業務でも再現しやすくする手段として注目されています。
その一例として、以下のページで当社サービスを用いた運用改善の考え方をご紹介します。

参考情報:デジタル点呼マネージャー・スマートによる改善事例一覧

デジタル点呼マネージャー・スマートで安全運転の仕組み化を実現

「デジタル点呼マネージャー・スマート」は、講習で求められる点呼・酒気帯び確認・記録保存の水準を、現場の負担を減らしながら継続できるよう設計されたクラウドサービスです。

測定結果はクラウド上に自動保存され、記録漏れや書き換えのリスクを低減します。免許証IC情報の読み取りや顔写真による本人確認を組み合わせることで、なりすましや不正の抑止にもつながります。

また、点呼記録や運転日報を一元管理できるため、拠点数が多い企業でも確認・集計作業を効率化できます。

講習で理解した内容を「知識」で終わらせず、現場で継続できる形に落とし込むための一つの手段として、資料にて具体的な導入事例をご確認ください。

デジタル点呼マネージャー・スマート ご紹介資料
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