クラウド対応型倉庫管理システム導入による作業の改善効果について
靴専門店を運営するお客様へ倉庫管理システムを導入。
出荷物流拠点2箇所から国内780店舗へ一日に最大7,300伝票、126,000足の出荷作業がおこなわれる中で、庫内における主な作業(入出荷、梱包、棚卸)の作業品質・生産性の向上に倉庫管理システムが寄与している。
さらに、新たに用意された物流拠点にも導入され物流業務の要として広く倉庫管理システムが利用されてきている。
継続した売上高増加の伴い、物流センターの取扱量は日々増えてきており、物流効率化が急がれていた。
その様な状況の中、既存の倉庫管理システムにおいて
・レスポンス
・同時引当が出来ない
・C/Sシステムのためデータの一元管理が出来ない
など使い勝手が悪く業務に支障をきたし始めていた。加えて保守、メンテナンスなどの対応に不満が発生しており改善が求められていた。
また、セキュリティ、設備管理・監視の観点から自社内にサーバーを置かない方向での検討が進められていた。
これらをきっかけに、当社へ御相談を頂き倉庫管理システムのリプレースに向けて準備を進めることとなった。
システムリプレースをおこなうにあたり、システムのみならず当社の物流ノウハウを注ぎ込み要件定義工程にて業務フローを作成。ボトルネックとなる業務の見直しをおこない作業の効率化を推進。
また、自社内にサーバーを置かない要求に対してクラウド上でのシステム基盤構築へ取り組みをおこない、利用するクラウドサービスの選定、システム基盤構築をおこなった。
データの一元化
既存のC/S型システムからWebベースのシステムへ移行したことにより、データが一元管理され本部から各拠点の在庫状況を把握できるようになった。
このことにより、商品毎の在庫把握が用意になり要求に対する商品の手配が用意となった。
さらに、データ抽出においては様々な条件にて抽出可能となり、データの2次利用が容易となった。これにより、商品在庫の調査、作業生産性の分析などが可能となった。
横展開のし易さ
倉庫管理システムをクラウド上に構築したことにより、拠点へのシステム導入が容易となった。
システム立ち上げ後に、新拠点が追加されたがシステム導入に関してはネットワークへ接続できる環境さえ用意すれば利用することが可能となるため、新拠点立ち上げに伴うシステム構築負荷が大幅に削減された。
加えて、クラウドの利用によるサーバー集中管理となったことから、システムメンテナンスの煩わしさから解放されることとなった。
ハンディーの有効活用
システムレスポンス、引当処理の改善によりハンディーを広く活用出来るようになり、ピッキング作業、返品検品など様々な場面で数多くのハンディーを利用可能となった。
今回導入した店舗向けの物流センターに加え、通販向けのセンターについても同システムで管理できるように検討がおこなわれている。さらに、店舗在庫についてもシステムを活用して把握できるように検討中である。
当社としても更なる利便性向上に協力していきたい。